そもそも「片付け」とは?
片付けとは、使ったモノを元にあった場所に戻してあげることです。整理、収納、整頓という言葉もありますが、片付けは後片づけの意味があります。
片付けが得意、苦手という声をよく聞きますが、なぜ得意な人と苦手な人に分かれるのでしょうか。
どうして得意と苦手に分かれるのか?その特徴とは?
得意な人の特徴
片付けが得意な人を見ていると、使ったらすぐにあった場所に戻している傾向があります。日々使うモノはもちろん、買い物から帰ってきたらすぐに袋から出したり、旅行から帰ってきたらすぐに元に戻したりと、そのままにしておきません。
よって、その日のうちにある程度片付けを終えてしまえるので部屋も散らかりにくくなります。
片付けは使ったモノを元に戻すことと説明しました。元にあった場所に戻すということは、モノの置き場所(定位置)が決まっていないとできないことです。片付けが得意な人はこの定位置管理がしっかりとできています。
モノの置き場所が迷子になる・・・ということがありません。
モノが使いやすい収納になっていると便利さを感じますよね。ただ、使う→片付けるまでで一連の行為になります。片付けが得意な人は片付けることまでを考えた収納を心がけているようです。
たとえば、良く使うモノはサッと戻せる仕組みを作ったり、モノを戻しやすくするために動線を考えた収納場所を決めたり、収納用品を賢く使いながら散らかりにくい空間を作ったりしています。
家族で暮らしている場合は、どこになにがあるのか?の情報共有も大事。ラベルを貼って、誰もが元に戻せる工夫をしています。
使っているモノを元にあった場所に戻すだけというシンプルな暮らしです。また、必要以上に持ちすぎず、それでいて持たなさすぎずという、持つ量を意識しながら暮らしている方が多いです。
苦手な人の特徴
苦手な人は片付けを後回しにしがちです。後で戻そう、まずは休んでから、などと考えているうちにまた新たにモノを使い、それも後で戻そうと繰り返しているうちに片付けでいないモノがどんどん増えていきます。
片付けていないモノがどんどん増えれば、増々片付けが面倒になっていくでしょう。
買い物から帰ってきた袋や宅配物で届いたモノが段ボールに入ったままということはありませんか。
そもそもモノを戻す定位置を決めていない方もいらっしゃいます。これでは使ったモノを元に戻すことができないので帰宅困難に・・・。その辺にポンっと置かれることになるでしょう。
家族で暮らしているとなおさら「あれどこやった?」の会話が繰り広げられると思います。
また、二度買いにもつながることに。
モノを元に戻す距離が遠ければ遠いほど、モノを戻す行為が億劫になります。片付けのしやすさも考えた収納にしてあげることで、使いやすいだけでなく戻しやすくなるため、片付けの負担も少なることでしょう。
帰宅してとりあえず、床にバッグを置く、ソファに脱いだ服を置く、使ったモノをカウンターテーブルに置いてしまうという方はいませんか。
片付けが苦手な方の中には、モノをポンッと置く癖がある方も多い傾向があります。すぐに戻せばよいですが、後回しにしがちなのでずっと置かれることに。それがどんどん広がっていくことで片付けがイヤになってしまいます。
苦手な方の暮らしは、家の中のモノは多めな傾向があります。モノが多ければ、モノの整理も片付けも時間がかかります。
時間がかかれば片付けが面倒になっていくでしょう。
部屋ももちろん散らかっていきます。
できることなら苦手意識をなくしたいはず!
日々モノを使っている以上、片付けはずっと続く行為です。できることなら苦手意識をなくしたいですよね。
どうすればよいのでしょうか。
モノを戻す場所をしっかりと決めることはマストです。このとき、動線を意識しながら戻しやすい場所に定位置を決めると片付けがラクになります。
探し物が多い方や家族で共有で使うモノには、ラベルを貼ってあげます。ラベル名は誰もが理解できる名前を。
この意識はとても大事です。帰宅して一度腰を落ち着かせてしまうとどんどん片付けが面倒になっていきます。わたしもそうです。なので、旅行が買い物で疲れていても「荷物を戻してからのんびりする」というルールを決めています。早くのんびりしたいからめちゃめちゃ動きが早いです!
すっきりした空間でのんびりする方が何倍も気持ちがよいですよ。
自分はできても家族が脱いだモノをそのままにしておく、元に戻してくれない・・・。このようなお悩みを抱えているお宅もあります。
また、いきなりすぐに戻すことは難しいかも・・・。と思われた方もいるかもしれません。
片付けが苦手だった私だから分かる、その気持ち。
そのような場合は、わたしが実践している「ながら片付け」がおすすめです。
なにかのついでに動線上のモノを片づけるだけ!
たとえば、
・トイレに行くついでに動線上のモノを戻す
・お風呂にはいるついでにリビングに脱ぎっぱなしの衣類を洗濯機に持っていく
・出かけるついでに玄関に置かれた靴を下駄箱にしまう
・冷蔵庫に行くついでにテーブルに使った食器やキッチンで使うモノを持っていく
というふうに、ただトイレやお風呂にいくのではなく、何かを戻す行為も一緒にしてあげます。
片付けが苦手な人の中には、片付けのためだけに動くのは面倒と考える方もいます。
日々私たちはトイレやお風呂、キッチンを開けるという行為に負担を感じないはず。ということは負担を感じない行為のついでに片付けもしてしまえば、片付けストレスがなくなるのでは?と考えたのがこの「ながら片付け」です。
子供が脱いだ服も、「お風呂に入るときに洗濯機についでに持っていって」と話すと「OK!」というったやらされている感なく家族も持っていってくれます。
自分は床やソファ、カウンターテーブルにすぐモノを置いてしまう癖があると客観的に知れば、今後注意しがら暮らすことができます。
たとえば、床置き禁止にしたり、床に座る生活から椅子に座る生活に変えたりすることも可能です。
ソファにモノや洗濯物をつい置きっぱなしにしてしまう傾向があれば、モノを置かないルール決めや、洗濯物はすぐに畳みソファに置かないことを気をつけることができるでしょう。
カウンターテーブルにモノを置いてしまう方は、観葉植物などあえて大きなモノを置き、モノが置かれないような工夫を考えるのもひとつです。
”意識をしていく”ということはとても大事です。
意識の繰り返しが日常になっていきます。
収納スペースにも限界があります。使っていないモノに場所を取られ、使っているモノの置き場所がなくなるのはもったいないこと。
よって、使っていないモノは手放し、必要なモノを定位置管理しながら「ほどよく持つ暮らし」にすることがおすすめです。